ローファイ日記

出てくるコード片、ぼくが書いたものは断りがない場合 MIT License としています http://udzura.mit-license.org/

ぼくとAxSxEと言う男、あるいは00年代の下北沢系インディーズシーンのごく一部の風景について

この記事は、Pepabo Advent Calendar 2014の14日目の記事です。 昨日は、 buty御大の


muninをちょっぱやにする方法 - ぶていのログでぶログ

でした。

標記の通り、AxSxEと言うミュージシャンまたは00年代の下北沢/三軒茶屋/自由が丘系インディーズシーンのごく一部の風景についての内容を書き、あと直接関係したりしなかったりする音楽の話をします*1

上京

豊橋と言う何も無い田舎で受験勉強ばかりしていたしけたガキだったぼくが、大学に合格して上京した。趣味も無かったけど上京したので音楽でも聞くかと思って、最初はロキノンジャパンっぽいバンドのCDばかり聞いていたんだけど、何かを間違えてNATSUMENのフルアルバム2枚を手に入れたあたりからおかしな感じになった。

NATSUMEN


NATSUMEN / No Reason up to the Death [PV] - YouTube

NATSUMENは2枚のアルバムを出しているはずで(多分)、「NEVER WEAR OUT yOUR SUMMER XXX!!!」はポップでキャッチー(ただし相対的に)だったため最初そっちばかりよく聞いていたが、「Endless Summer Record」の方が染みる。近年はそっちの方が聞きたくなる。

3枚目がいつ出るかは誰も知らない。あと10年ぐらいならなんとかぼくは待てる。

BOaT

NATSUMENを聞いていたので当然BOaTにたどり着いた。

当時からBOaTのアルバムは入手困難だったが、渋谷のTSUTAYAにはめちゃくちゃ状態は悪いけど4枚全部そろっていた。今もあるかは知らない。今は、iTunes Music Storeで手に入るっぽいので最高の時代なのではないだろうか。

iTunes - ミュージック - Boat「SOUL,TRASH, TRAIN」

iTMSで変える2枚ならどっちでもおすすめ。まあ4枚全部(ry 最高なのは「RORO」だけどどうすれば手に入るのか...。


BOaT - kill kill - Live@Club Que July 20, 1999 - YouTube


BOaT、作家の滝本竜彦さんもお好きだそうで、たしか「夕日」が好きって言ってた気がする。なかなか趣味が良いですね。

ルミナスオレンジ

微妙に界隈の橋を走って「変拍子」でググり続けてたどり着いた。


Luminous Orange "Walkblind" - YouTube


Luminous Orange - Drop Your Vivid Colours - YouTube


Luminous Orange - Waiting For The Summer - YouTube

時期によってだいぶ曲調も違うがそれぞれよさがある。

ジャンルはシューゲイザーらしくてここに載っているバンドたちと少し毛色が異なるが、「シューゲイザー」ってジャンルのバンドの曲をなんバンドか聴いたけど全然共通点がわからなかったため、とりあえず変拍子枠でご紹介する。

rejuvenated half-face

変拍子ポップス界隈で偶然見つけたバンドであった。


rejuvenated half-face 「cause & effect 」 - YouTube

アルバムもミニ1枚(それもソールドアウト。残響さん~~~)だし、活動期間も極端に短いし、ぼくはライブにも行きそびれてしまったんだが良さがある。こう言う音像の曲を聴くと一瞬で新宿motionにいるような気分になれて便利。

on button down

on button down - 蝉時雨 - YouTube


多分このバンドめっちゃ入手困難で突然出てきて意味不明だと思うけど、とても良い。あまり変拍子ではない。いまamazonさんで確認したら中古で1stもあるらしい。ぼくもなぜか1st持ってる。当時はめちゃくちゃ必死でインターネットを探した記憶がある。

この辺のバンドは、NATSUMEN目当てで購入した伝説のコントリビュート
KIMICA RECORDS ARTIST - Various Artist から知った。以下の3バンドぐらい同じ。

on button downと言うバンド名、どう聞いてもブラウザのメッセージハンドラとしか思えない。なんか関係者がウェブ系っぽいし多分それが由来。

saladabar


SALADABAR-Sunset Beer - YouTube

変拍子、馬鹿テク、ハチャメチャ、あとハワイ。そんな感じで。ライブは幸いにも2回ぐらい行けた。僥倖

まともに録音された唯一のアルバムらしい
RESORT BOMB は普通にアマゾンで発注できるので、日本は最高の国と思わないといけない。

公式サイト のURLがオシャレだと思う。

PANICSMILE


PANICSMILE/POP SONG(we can write)/LIVE - YouTube


PANIC SMILE - 101 BE TWISTED - YouTube


福岡が生んだ最高に危険なバンドで最高。変拍子は結果にすぎないがそれでも変拍子

あんまり語るとミーハー度が凄いベロシティになるのでやめるけど、ぼくが何度か足を運んでいた(東京だ!)時期には奇才石橋英子さんをはじめ凄いメンバーでやっていたバンドが、なんか良くわからないうちに全メンバー入れ替えぐらいな感じになり、最近アルバムも出したっぽい。最近のはまだ聞いてない。

PANICSMILEのホームは北九州市八幡西区黒崎というところにある「黒崎マーカス」らしい。JR黒崎駅に降りたことがあるが、駅前5分からあの恐ろしい淀んだ空気にやられてしまい、黒崎マーカスまでたどり着くことは無いだろうと思った。もう妻子ある身なので...。

箱庭の室内楽/bolbots


箱庭の室内楽 "EL TOPO " @ Shimokitazawa Indie Fanclub ...


箱庭の室内楽 Hakoniwa no Shitsunaigaku / pascal - YouTube

一番ライブに行った気がするなー。

作曲だけは同時代最高レベルの才能を持つGt/Voハシダカズマ氏を中心に、分裂爆散を繰り返しつつ活動を続けるバンド。最近のハシダ氏はアイドルプロデューサーみたいになっているが、2012年頃? 一時期のめっちゃローファイな4ピース時期も好きだった。その頃の曲は... 公式音源がほとんどないね...

そして箱庭の室内楽も良いが、前身である bolbots が本物のローファイで最高の曲を作っていてしびれる。 iTMSで買えるじゃないか。 最高だ。まずは試聴しましょう。

Pavement


Pavement - Cut Your Hair (1994) - YouTube


洋楽全然知らないけどこのバンドだけは最高だと思う。あと Cake も好きなので無駄なUS Rockかぶれがある。


Cake - Short Skirt / Long Jacket - YouTube

この曲は一時期iPodのCMに使われてたね。

Pavementの方は、知ったのは多分前述したハシダカズマ氏の紹介。

Screaming Maldini


Life In Glorious Stereo - Screaming Maldini ...


The Awakening - Screaming Maldini - YouTube


変拍子ポップロック界隈で最近知ったバンドで、久しぶりにライブを見たいバンドだったがこちらも一瞬で解散してしまい......。ラストアルバム待ち。

総括

色々列挙したけど、ぼくは結局音楽の才能が無く*2、自分の好きな物を作って自足できる分野ではなんだなと、いつの日からか悟り、それからプログラミングに没頭するようになった様に思う。

それでも、今でも時間があればBOaTの『RORO』とかbolbotsの1st、幻の2ndばかり聞いている。

変拍子ポップロックは異常な高確率で早期解散しているが、箱庭の室内楽には息の長い活動を期待しています。


ところで、ペパボと言う会社は今まで所属していた中で一番同僚が夏を古くしない確率が高く(IRCの#musicチャネルで定期的にNATSUMENなどの話題が出る)、あまつさえAxSxEさんとほぼワンホップのバンドマンも働いていたりする。

なんかまあ 440とかEraとかHEAVEN'S DOORとかmotionとかZher the ZOOとか月見ル君想フとか7th floorとか...... その辺の箱に通い詰めていたり、お茶の水JANISに大量の資金投入をしたりしていた、そういうアナタをお待ちしております。


あ、あと、リンクに貼った残響レコードさんのウェブショップはPowered by カラーミーです。

*1:おことわり: 貼ったyoutube videoのうちいくつかは、雰囲気の紹介を優先して権利が不明なものもリンクしています。将来には消えているかもしれません

*2:あとさらに断っておくと、こう言う日本のインディーズの聞き方をしておきながら洋楽のプログレとか全然知らないんで...そういう差異化ゲームやめよう。おれは変拍子でよくわかんないけど気持いい曲が好きなだけなんだ