libuv経由で(uv_fs_open
などで)作ったファイルへの参照(uv_fs_t
)は基本的に非同期IOになるので、libuvのイベントループで取り扱うのに向いている。参照。
そうでないような同期的なIOのfile descriptor(fd)、たとえば普通にパイプで作ったやつや、 eventfd のようなものをlibuvのループで非同期的に待ちたい時には、 uv_poll_t
が使えるそう。
mruby-uv では UV::Poll
がその構造体と関数をラップしている。以下はパイプの片割れをポーリングして、もう一方には UV::Timer
経由で遅れて書き込むまで待つ例。
r, w = IO.pipe poll = UV::Poll.new(r.fileno, UV.default_loop) poll.start(UV::Poll::READABLE) do |e| # e = 1 が渡ってくる。これは UV::Poll::READABLE の値 puts "Event!!: #{e}" puts "Message: #{r.read.inspect}" # 読み出し可能になったらこのブロックは無限ループする。なので自分で止める poll.stop end count = 0 timer = UV::Timer.new(UV.default_loop) timer.start(1000, 1000) do print "." count += 1 if count > 10 puts w.print "<message>" w.close timer.stop end end puts "Waiting..." UV.run() puts "Exit loop"
利用したmgem:
- mruby-io
- mruby-uv