ローファイ日記

出てくるコード片、ぼくが書いたものは断りがない場合 MIT License としています http://udzura.mit-license.org/

なかなか大人になれねーや...

Fine.と言う漫画があって、全くインターネット上で情報がないのだが、


ファインアートを志す27歳の若者が色々苦悩したりする漫画で、とにかく劇中で「いい大人になんか死んだってなってやるものか」と言う台詞を主人公が口走っていて、それが印象にずっと残っている。しかし今手元に原本もなく、インターネット上にも情報がないので勘違いをしている可能性がある。帯には「なかなか大人になれねーや...」と書いてあったらしい。


コンフリクトや不条理にぶつかったり、自分の無力を思い知るたびに、心の中で「いい大人になんか死んだってなってやるものか」とつぶやいていたのだが、最近はその姿勢を続けていていいものか? と疑問を抱いている。

いま、一時期に比べればずいぶん満足のできる仕事と環境を得ているのも、「いい大人になんか死んだってなってやるものか」と思い続けて大人げない主張と努力を繰り返してきたことに依っているんだろうとは思う。

とはいえ何もかもに満足したか、十分な人間か? というと全然そんなことはない訳で、今でもほぼ毎日自分の無力や努力不足を感じるし、主にTwitterと言う何もかもがさらけ出される空間で自分の恥をさらして生きている。大人げなく反抗心をあらわにするし、一方で大人げなく努力をしないといけないと思う。

だけれども、自分の気力と言うリソースが有限である以上、あらゆる外部コンフリクトや自分の力の及ばないことに大しても【大人げない】努力を続けられるか、そういうことに自信がなくなっている。

さらに一方で、【大人げある】態度を取って、自分が傷付かない殻でだけで戦っている人間を見ると、強い敵愾心がむらむらと湧いてきたりもする。大変大人げない攻撃性だと思う。この攻撃性は、結局そういう安全パイを選ぶためのフィールドもない、諦めもできない自分を反映した嫉妬だと気付き、落ち込んだりもする。

大人げないのはひたすら疲れる。


ちなみにこのFine.と言う漫画について初めて知った経緯について。ぼくには芸大(東京じゃないよ)を出た兄と、自営業で彫刻の職人をしている父がいるのだが、その兄が勤め先を辞めてアルバイトをしながら絵を描きはじめたタイミングで、父がこのFine.と言う漫画を無言で兄に差し出した、ということがあった。

いい大人になんか死んだってなりたくないのか? 本当にそうか?



追記など

関連情報があったので貼りますね :sweat_smile: